韓国では新型コロナウイルスの「第４波」の勢いが収まらず、１日の感染者が1900人に迫り、6日ぶりに再び過去最高を更新しました。
中央防疫対策本部によりますと、新型コロナウイルスの感染者は28日までに新たに1896人が確認され、累計で19万3427人になりました。 1日の感染者数は、前の日より531人増え、去年１月に国内で初めての感染者が発生して以来、再び過去最高を記録しました。
特に感染力が高いデルタ株の感染拡大が勢いを増しているため、夏休みシーズンを迎え、全国の観光地や海水浴場などに人が集まり、今後更に感染が広がるとの懸念が出ています。
今月に入って首都圏を中心に本格化した流行の「第４波」は首都圏以外の地域にも広がり、全国各地で感染が相次いでいます。
新たな感染者1896人のうち、国内での感染は1823人で、残りの73人は海外からの入国者でした。地域別には、ソウル568人、京畿道（キョンギド）543人、仁川（インチョン）101人と、首都圏だけで66.5%の1212人に上っています。
また、首都圏以外では、釜山（プサン）99人、慶尚南道（キョンサンナムド）93人、大田（テジョン）・江原道（カンウォンド）がそれぞれ74人などで、611人に上り、33.5%を占めました。
首都圏以外の地域で、1日の感染者が600人を超えたのは、去年2~3月に大邱と慶尚北道（キョンサンプクト）を中心に発生した流行の「第1波」以来初めてです。
重症患者は286人、死者は4人増えて合わせて2083人になり、韓国の致死率は1.08%になりました。