インターネット大手「カカオ」の創業者で、取締役会議長を務める金範洙(キム・ボムス)氏が、李在鎔(イ・ジェヨン)サムスン電子副会長を抜いて、韓国で最も裕福な人物となったと、ブルームバーグ通信が29日報じました。
それによりますと、金範洙氏の保有資産は134億ドルで、121憶ドルの李在鎔氏を抜いて韓国で1位となっています。
カカオの株価は今年に入ってから91%上昇し、金氏の保有資産は60億ドル増えました。
ブルームバーグ通信は、貧しい家庭に育ち、自ら会社を立ち上げ、韓国有数のIT企業家となった金氏が、数十年間韓国経済を支配してきた財閥グループのトップを抜いて韓国トップの富豪の地位に上り詰めたことに注目しています。
カカオのチャットアプリの「カカオトーク」は、2018年に4500万人のユーザーを獲得し、国内市場で95%近いシェアを獲得しています。
カカオは、広告やEコマース、地図、ゲーム、金融サービス、電子コミックにも進出していて、時価総額は上場企業のうち4番目に多くなっています。
金氏はことし2月、自らの資産の半分以上を寄付すると発表しています。