統一部の崔領埈(チェ・ヨンジュン)次官が、アメリカと対北韓政策について話し合うため、9月にアメリカを訪問する計画であることがわかりました。統一部高官の海外訪問は、新型コロナウイルスの感染拡大が本格化して以降、初めてとなります。
統一部の当局者によりますと、崔次官のアメリカ訪問は、ことし5月に開催された韓米首脳会談の後続措置の一環であり、最近南北の通信連絡線が復旧したなか、対北韓政策について韓米の間でコンセンサスを形作るためだということです。
統一部はこのところ、アメリカとの意思疎通を強化しています。崔次官は6月に来韓したソン・キム北韓担当特別代表と協議したほか、7月に来韓したシャーマン国務副長官とも協議し、統一部と国務省の間で意思疎通を続けることで一致しました。
一方、統一部は先月29日、南北共同連絡事務所のチャンネルを通じて、北韓側にテレビ会議システムの構築を提案しました。統一部では現在、北韓が韓国の提案に応じた場合に備え、北韓との対話で話し合う議題をまとめているということで、韓国戦争などで生き別れになった南北離散家族のテレビ電話を通じた再会や新型コロナウイルス対応など、南北関係の改善に焦点を当てた議題を中心に検討しているということです。