「土用の日」に当たる、韓国の「伏日(ポクナル)」を控えて、参鶏湯(サムゲタン)に使われる鶏肉の価格がこの2年6か月間でもっとも高くなりました。
韓国では、夏の暑さに負けないように、参鶏湯のような栄養価の高いものを食べる「伏日」が3回あり、このうち、最後の「末伏(マルボク)」を今月10日に控えています。
畜産物品質評価院の畜産流通情報によりますと、先月30日の時点で、鶏肉の価格は、1キロ当たり5991ウォンと、おととし1月28日以来、もっとも高くなったということです。
高病原性鳥インフルエンザが広がった去年末からことし初めにかけての時期よりも高値を付けています。
鶏肉の価格が上昇したのは、猛暑のため鶏が大量死したことが大きな要因とされます。
先月29日まで猛暑のため死んだ鶏は18万9651羽で、猛暑のため死んだ家畜全体の65.1%を占めました。
また、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、家庭内で食事をとることが多く、食材の需要が増えたことや、「伏日」という季節的要因が重なり価格が大きく上昇しています。