ソウル高等裁判所は11日、娘の大学院不正入学などに関わったとして一審で有罪判決を受けた曺国(チョ・グク)前法相の妻、チョン・ギョンシム被告に対し、一審と同じ懲役4年を言い渡しました。
ソウル高裁は、チョン被告の娘の不正入学などをめぐる起訴事実をすべて有罪と判断し、「教育機関の入学業務を妨害し、入試制度の公正性に対する社会の信頼を大きく損なわせた」として、一審と同じ懲役4年を言い渡しました。
韓国東洋大教授のチョン被告は、娘を釜山の医療専門大学院に有利な条件で受験させようと、東洋大総長名の表彰状を偽造し、大学院に提出した罪で起訴されました。
このほか、親族による私募ファンドへの投資に絡む横領などあわせて15の罪に問われています。
今回のソウル高裁の判決を受け、釜山大学は、チョン被告の娘の医療専門大学院入学を取り消しするべきかどうかについて検討し近く結論を発表する方針を示しました。
一方、今回の判決について、チョン被告の夫の曺国前法相は、自身のSNSで「家族として極めて苦しい結果である」として、最高裁判所に当たる大法院に上告する考えを示しています。