野党「国民の党」の安哲秀（アン・チョルス）代表は、最大野党「国民の力」との合併に関する協議が決裂したと明らかにしました。
安代表は16日、国会で記者会見を開き「国民の党と国民の力の合併に向けた努力は、ここで止まることになった」と述べました。
安代表はまた、「合併を期待していた国民に申し訳ない」と付け加えました。
決裂の理由について、安代表は「合併のための協議は、政権交代のためにも、よりよい韓国をつくるためにも望ましくないという結論に至った」と語りました。
また、「政権交代は、既得権益の２大政党が過去に繰り返してきた敵対的な政治の踏襲になってはいけない。大胆なイノベーションに繋がらなければならない」と強調しました。
安代表は、今年４月に行われたソウル市長補欠選挙当時、国民の力の呉世勲（オ・セフン）候補との一本化交渉を進めるなかで、勝敗とは関係なく、選挙後に国民の力と合併する考えを示していました。
両党は６月22日、合併に向けた実務交渉をスタートしましたが、党名の変更や次期大統領選挙の野党陣営候補の選出方法などをめぐって意見の隔たりが浮き彫りになったまま解消せず、先月27日、実務交渉が決裂していました。