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社会

カトリック布教史の中で初の殉教者の遺骨 230年ぶりに見つかる 

Write: 2021-09-02 12:45:13Update: 2021-09-03 11:39:45

カトリック布教史の中で初の殉教者の遺骨 230年ぶりに見つかる 

Photo : KBS News

韓半島のカトリック布教の歴史のなかで、初の殉教者となった人物の遺骨が、殉教から230年ぶりに発見されました。
カトリック教会全州(チョンジュ)教区は1日、記者会見を開き、カトリック布教史のなかで初の殉教者となった尹持忠(ユン・ジチュン)パウロの遺骨が、ことし3月に全羅北道(チョルラプクト)完州(ワンジュ)郡の「チョナミ聖地」で発見されたと明らかにしました。
全州教区によりますと、発掘してから遺伝子鑑定と年齢測定などを経て、尹持忠パウロの遺骨であると判定されたということです。
発掘現場には、尹持忠とともに殉教した権尙然(グォン・サンヨン)ヤコブと朝鮮王朝がカトリックを弾圧した、いわゆる「辛酉迫害」で殉教した尹持忠の弟、尹持憲(ユン・ジホン)フランシスコの遺骨も発見されました。
尹持忠パウロは、祭祀を廃止する、いわゆる「廃祭焚主」事件によって捕らえられ、1791年に全羅北道・全州で殉教し、10年後の1801年には「辛酉迫害」によって弟の尹持憲フランシスコも殉教しました。
ことし3月に発見された尹持忠パウロの遺骨には、斬首の痕跡が残っていて、弟の尹持憲フランシスコの場合は、首だけでなく腕や大腿骨などが切り落とされた痕跡が残っていました。
これらの人々は2014年にフランシスコ法王が韓国を訪問した際に、殉教者123人とともに、カトリック教の聖人の前の段階である「福者」の称号が与えられました。
全州教区は、今回の遺骨の発見はカトリック教会だけでなく、朝鮮時代の刑罰の実態を知らせる歴史的な資料としての価値が高いと評価し、今月16日に彼らの遺骨安置式を執り行うとしました。

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