韓国政府は、新型コロナウイルスワクチンの開発のために、来年度も5000億ウォンあまりの予算を投じると明らかにしました。
保健福祉部や科学技術情報通信部などは30日、新型コロナウイルスの治療剤・ワクチン開発に関する会議を開き、治療剤・ワクチンの開発状況や支援計画、来年度の開発支援予算案などを議論しました。
政府はまず、来年度の上半期に国産ワクチンの商用化を目標に第3ステージの臨床試験を積極的に支援する方針で、治療剤に1552億ウォン、ワクチンに2575億ウォンなどを投じて臨床試験費用を支援する計画です。
また、来年度の治療剤・ワクチン開発支援予算は5265億ウォンが策定されました。
具体的には、治療剤・ワクチンの開発や臨床試験の成功のために3210億ウォンを投じて前払いでのワクチン購入を推進します。
また、治療剤・ワクチンの試験方法などの開発や生産基盤を整備に向けたインフラ構築などに1063億ウォンを支援し、次世代の感染症設備開発などに302億ウォンを投入します。感染症関連の基礎研究強化にも690億ウォンが支援されるということです。
そのほか、臨床試験へ進む割合を高めるために「国家全臨床試験支援センター」を構築し、支援の手続きを簡素化する方針も明らかにしました。