2014年のセウォル号沈没事件以降、運航が中断されている仁川(インチョン)~済州(チェジュ)間の旅客船が、年末にも就航を再開する見通しです。
仁川地方海洋水産庁は30日、最高裁判所にあたる大法院が仁川~済州間のカーフェリー旅客船事業者の選定で脱落した業者が提起した行政訴訟について、原告の敗訴を言い渡したことにより、年内にも旅客船を就航できるようになったと明らかにしました。
仁川地方海洋水産庁は、これまで訴訟によって遅延していた船舶の引き渡し問題が解決したことを受けて、モデル運行や運行管理規定、免許の発給、正規就航などの行政措置を迅速に進める計画です。
これにより、2019年に仁川~済州間旅客船の新規事業者に選ばれた「ハイデックスストレージ」社は2万7000トン級のカーフェリーを新しく建造し、運航の準備を進めています。
仁川地方海洋水産庁は、「仁川~済州間旅客船の運航が再開すれば、済州島(チェジュド)訪問客の交通の便が向上するほか、首都圏~済州間の物流輸送を通じて地域経済の活性化に貢献するだろう」とする考えを示しています。
具体的な就航時期は、船舶会社と協議を経て近いうちに決める予定だということです。