国宝に指定されていて国立中央博物館が所蔵する金銅半跏思惟像2点が12日から専用展示室で常設展示されています。
半跏思惟像は、片足をもう一方の足に載せ、右手の指先をほおにあてて瞑想する姿が表現された仏像で、これまで半跏思惟像2点が同時に展示されたのは3回の特別展だけで、常設展示では初めてです。
2点は、国立中央博物館常設展示室の2階につくられた面積439平方メートルの「思惟の部屋」に同じ方向を向いて並べられ、楕円形の展示台に沿って四方から鑑賞できるようになっています。
年中無料で観覧できますが、人数が多数となった場合は入場制限を行うということです。
国立中央博物館が所蔵する半跏思惟像はいずれも6~7世紀の百済と新羅、高句麗が争った「三国時代」に韓半島で作られたとみられ、優秀な鋳造技術と造形的な美しさで国立中央博物館を代表する所蔵品とされています。