政府当局は、アメリカUSTR=通商代表部のタイ代表が今月18日に韓国を訪問すると、14日、明らかにしました。
アメリカUSTRの代表が韓国を訪問するのは、韓米FTA=自由貿易協定に関する議論が活発に行われていた2011年以来10年ぶりで、タイ代表は、韓国産業通商資源部の呂翰九(ヨ・ハング)通商交渉本部長らと協議する予定です。
タイ代表は15日に日本を訪問したあと、18日に韓国入りし、22日にはインドを訪問します。
政府はタイ代表と半導体など中核産業のサプライチェーンの安定化をはじめ、大規模な対米投資を行った韓国企業に対するアメリカ企業と同じインセンティブの提供、気候変動への対応に向けた協力などについて話し合う見通しです。
アメリカはバイデン政権発足後、中国に対するけん制を外交や経済、安全保障の最優先課題に据え、インド太平洋地域の同盟国との関係強化に力を注いでいるため、タイ代表の韓国・日本・インド訪問もその一環とみられます。