韓国の成人の6割は、いくら努力しても社会階級の移動は難しいと考えていることが統計庁の調査でわかりました。
統計庁が、19歳以上を対象に行った「2021社会調査」の結果によりますと、韓国社会で努力すれば個人の社会的・経済的地位が上がるかどうか尋ねたところ、社会的・経済的地位が上がる可能性が「高い」と答えた人は25.2％、可能性が「低い」と答えた人は60.6％、「わからない」と答えた人は14.2％でした。
子ども世代の階級移動の可能性については、「高い」と答えた人は29.3％、「低い」と答えた人は53.8％で、ここでも悲観的な見方が大半を占めています。
自分の社会的・経済的地位が低いと感じる人ほど、階級移動が難しいと考える傾向があり、自分を上流階級だと考える人のうち、自分の世代で階級移動の可能性が高いと考える人は55.9％だった一方、自分は下流階級だと考える人のうち、階級移動の可能性が高いと答えた人は、14.9％にとどまりました。
自分の社会的・経済的地位が中流に属すると答えた人は58.8％と最も多く、下流に属すると答えた人は38.５％、上流に属すると答えた人はわずか2.7％でした。