韓国系アメリカ人のエマ・ブロイルズさん(20)がミス・アメリカに選ばれました。1921年の創設からちょうど100年となる大会で韓国系としては初めての快挙です。
AP通信などによりますと、韓国系3世のブロイルズさんは北東部コネチカット州で現地時間の16日、開かれたミス・アメリカ大会にアラスカ州代表として出場し、50人の参加者を抜いてミス・アメリカに選ばれたということです。
韓国系アメリカ人がミス・アメリカに選ばれたのは、100年の大会史上、初めてのことです。
ブロイルズさんは、「思いもしなかった。韓国系アメリカ人のわたしの家族、なかでも韓国からアメリカに移住してきた祖父母に感謝する」と感想を語りました。
ブロイルズさんは、父は白人ですが、母方の祖父母が50年あまり前にアラスカ州アンカレッジに移住し、定着しました。
ブロイルズさんは、「白人と韓国人のハーフとして成長するのは非常に厳しかった。アメリカではアイデンティティの問題を抱える人が多いが、韓国系アメリカ人としてミス・アメリカに選ばれたのは、とても特別なことだと思う。アメリカが分裂しているこの時期に、開かれた心と共感、包容力を高める人になりたい」と抱負を語りました。
アメリカの日刊紙「ワシントンポスト」は、「ブロイルズさんの率直で凛々しい返事が審査員の心を動かした」として、ブロイルズさんの優勝を、今回の大会の最高の瞬間として挙げました。
ブロイルズさんは、皮膚科専門医を目指すアリゾナ州立大学の学生で、賞金として奨学金10万ドルが贈られました。