1970~80年代に日本の月刊誌「世界」に、コラムを書いて韓国の民主化運動弾圧の実体を告発していた池明観(チ・ミョングァン)元翰林大碩座教授が1日、持病のため死去しました。97歳でした。
池明観氏は、1924年、現在の北韓である平安北道(ピョンアンブクド)で生まれ、金日成(キムイルソン)総合大学に1回生として入学しましたが、1947年に越南してソウル大学宗教学科を卒業、宗教哲学の博士課程を修了しました。
そして1972年に日本に渡り、1986年から9年間、東京女子大の教授を務めました。
その間、1973年から1988年にかけて、月刊誌「世界」の連載「韓国からの通信」で軍事政権の実態を告発しました。
1993年に韓国に帰国し、知日派として金大中(キム・デジュン)政権では日本の大衆文化の開放政策などに深く関わったほか、翰林大碩座教授、日本学研究所長、KBS理事長などを歴任し、「韓国を動かして現代史61場面」、「韓日関係史」などの著書を執筆しました。