オーストラリアのウィーンを訪れている外交部の崔鍾建(チェ・ジョンゴン)第1次官は、アメリカの制裁によって韓国の銀行に凍結されているイランの資金70億ドルの取り扱いをめぐって、アメリカなどイラン核合意交渉関係国の代表らと意見交換を重ねています。
崔次官は現地時間の5日、アメリカ国務省でイラン担当特別代表を務めるロバート・マレー氏や、関係国の立場を調整するEU=ヨーロッパ連合のエンリケ・モラ対外活動庁事務次長と会って意見を交わしたということです。
また崔次官は、フランス、ドイツ、イギリスの代表らとも会談して核合意交渉の現段階についての説明を受け、交渉が正念場を迎えていることを感じたもようです。
崔次官は、韓国の役割を積極的に果たしたい考えを改めて示し、当事者らが前向きな努力を続けるよう呼びかけました。
これに対して各国代表は、崔次官のウィーン訪問に歓迎の意を示し、韓国の貢献に向けた意志を評価しました。
韓国は、イラン核合意の当事国ではありませんが、イランの海外凍結資産のなかで最大規模とされる、イランから韓国への原油輸出代金およそ70億ドルがアメリカの制裁によって韓国の銀行に凍結されているため、関係国との意見交換を続けています。