韓国人がもっとも信頼し、協力する必要がある国としてアメリカを選んだ一方、中国と日本はもっとも信頼できない国に選んだことがわかりました。
ソウル大学アジア研究所は12日、こうした内容を盛り込んだ韓国人の認識調査に関する報告書を発表しました。
研究所は去年12月、世論調査会社「韓国リサーチ」に依頼して、男女1000人を対象に、アメリカ、中国、日本、フランス、オーストラリアなど、主要20か国に対する好感度調査を行いました。
その結果、「信頼できる国」に関する質問について、回答者の71.6%がアメリカを選んだ一方、日本は13.3%、中国は6.8%となり、調査対象20か国のうち、19位と20位でした。
日本は、歴史問題を反省していない姿が、中国はアメリカの高高度迎撃ミサイルシステム「サード(THAAD)」の韓国配備をめぐる報復措置として韓流コンテンツと韓国への旅行を禁止している、いわゆる「限韓令」が解除されていないことが影響したものとみられます。
「韓国がもっとも協力すべき国」に関する質問でも、回答者の69.2%がアメリカを選んだ一方、中国は6.9%、北韓は6.5%、日本は北韓よりも低い1.1%にとどまりました。
研究所は、米中間の競争が激しくなったことでアジアが地政学的な要衝に浮上しているなか、こうした結果は政策的にも大きな意味を含んでいるため、韓国の対外政策を策定する際に参考にする必要があるとしています。