韓国の去年の経常収支が883億ドルの黒字となり、この5年間でもっとも大きかったことがわかりました。 
韓国銀行が10日、「2021年12月の国際収支」を発表したところによりますと、去年12月の経常収支は、60億6000万ドルの黒字だったということです。
おととし5月以降20か月連続の黒字となっています。
経常収支は、国同士のモノやサービス、資本、労働など経済的取引を合計したものです。
去年通年の経常収支はおととしに比べて124億ドル増えて、883億ドルの黒字で、韓国銀行が見通しとして示していた920億ドルの黒字には及びませんでした。
これは、去年12月のモノの貿易収支が20か月ぶりに赤字に転じ、去年12月の経常収支の黒字が予想を下回ったことが影響したとみられます。
貿易収支は輸出から輸入を差し引いたものですが、去年12月の輸入の増加幅が輸出を上回り、黒字幅が小さくなったということです。
韓国銀行の関係者は、国際原油価格など原材料価格の上昇の影響で、輸入の増加幅が輸出を7か月連続で上回り、モノの貿易収支の黒字幅が小さくなったと説明しています。