韓国で新型コロナウイルスの新規感染者が、初めて9万人を超えました。新規感染者は前日まで6日連続で5万人台を記録していましたが、1日で3万人以上増えました。
中央防疫対策本部によりますと、新型コロナの感染者は16日午前0時までに、新たに9万443人が確認されました。
これは、2020年1月20日に韓国で新型コロナの感染者が初めて確認されてから758日ぶりの最多記録で、これまででもっとも多かった前日の5万7175人の1.6倍となります。
今月2日に2万人台だった新規感染者数は9日に4万9000人となり、16日には9万人台となったため、1週間で2倍ずつ増えていることになります。
防疫当局は、オミクロン株の拡散によって流行の規模が当分大きくなり、来週の新規感染者数は13万から17万人まで増加するとみています。
重症患者は1人減って313人、死者は39人増えて合わせて7202人となり、致死率は0.46%となりました。
新型コロナのワクチン接種を終えた人は総人口の86.2%、3回目の追加接種まで終えた人は58.0%です。
一方、金富謙(キム・ブギョム)国務総理は16日、「新規感染者が9万人を超えた」とし、「これまで協力してくださった国民の皆さんに申し訳ない」と謝罪しました。
また、私的な集まりの人数制限が6人までとなっていることや、9時までの営業制限など政府の防疫措置「社会的距離の確保」の終了期限が迫っているなか、防疫措置の調整などについて今週金曜日の18日に発表すると明らかにしました。