韓国の家計が抱える負債は、去年134兆ウォン以上増えて、およそ1862兆ウォンとなり、過去最高を更新しました。
韓国銀行が23日、まとめたところによりますと、去年12月末現在での家計債務の残高は1862兆1000億ウォンで、統計をとり始めた2003年以降、最も高い数値となりました。
家計債務は、銀行などからの借り入れとクレジットカード使用額など家計が抱える負債の総額を指します。
家計債務の規模は、経済規模の拡大や不動産価格の上昇などとともに四半期ごとに記録を更新し続けていますが、2020年の新型コロナ以降、増加のスピードが加速し、去年だけで134兆1000億ウォンが増加しました。
この増加幅は、2016年（139兆4000億ウォン）に次いで、これまでで２番目に大きいものとなっています。
一方、去年、第４四半期末現在のクレジット販売の残高は106兆3000億ウォンで、クレジットカード会社をはじめとする与信取引会社を中心に、前の四半期に比べて５兆7000億ウォン増えて、過去最大となる増加幅を記録しました。
これについて韓国銀行は「去年、第４四半期に感染防止対策の緩和などにともなって、モノやサービスの消費が増えたためだ」と説明しています。