韓国は、1人の女性が生涯に産むと見込まれる子どもの数を示す「合計特殊出生率」が去年、0.81と、これまででもっとも低く、OECD=経済協力開発機構加盟国で唯一1を下回ったことがわかりました。
統計庁が23日、発表した2021年の出生・死亡統計によりますと、去年の出生数は前の年に比べて1万1800人減って、26万5000人で、統計を取り始めた1970年以来、もっとも少なかったということです。
これに対して死亡数は1万2800人増えて、31万7800人でした。
出生数から死亡数を引いた人口の自然減は5万7300人でした。
死亡数が出生数を上回る人口の自然減は、おととしの3万2600人に続いて2年連続です。
「合計特殊出生率」も前の年の0.84からさらに下がり0.81で、これまででもっとも低くなりました。
OECD加盟国で1を下回るのは韓国だけです。
晩婚化の影響などもあり、出生数に占める母親が35歳以上の割合は前の年に比べて1.2ポイント上昇して35%で、30代前半と20代後半の割合は下落しました。