ロシアのウクライナ侵攻が本格的に始まったことで、韓国経済への影響が心配されています。
韓国とウクライナとの貿易額は、去年の時点で年間9億ドルで、韓国の全体の貿易額の0.1%程度となっています。
ロシアからの主な輸入品は、ナフサ、原油、泥炭、天然ガスなどの化石燃料です。
このうち、ロシアからの原油の輸入が韓国の原油輸入に占める割り合いは5.6%と低いうえ、政府の備蓄に余裕があることなどから、それほど大きな影響はないとみられています。
一方で、韓国の主力産業である製造業は化石燃料への依存度が高く、貿易協会によりますと、石油化学原材料の輸入価格が10%値上がりすれば、韓国産品の価格は0.25%上昇するとみられ、製品の価格競争力の低下が心配されます。
半導体工程に必要なネオン、クリプトン、キセノンなど、ウクライナに対する輸入依存度が高い一部の品目は、需給に支障が生じるものとみられ、政府は、価格上昇が続く主な原材料については、関税の引き下げを積極的に検討するとしています。
輸出の面では、自動車が最も大きな打撃を受けるものとみられています。
自動車と自動車部品は韓国のロシア向け輸出の40%以上を占めています。
サムスン電子やLG電子などの現地工場の運営も、現地で部品調達が難しくなり、打撃を受けるおそれがあるとみられています。
国家間の貿易代金の決済に使われるネットワークSWIFT(スイフト)からロシアが外された場合、ロシアは世界の金融送金システムに参加できなくなり、韓国企業がロシアとの代金決済が不可能になることも大きな問題です。これについて政府は、貿易金融の規模を把握したうえで対策を講じるとしています。