外交部の崔鍾文(チェ・ジョンムン)第2次官は、ロシアのウクライナ侵攻をめぐる国際社会の経済制裁に積極的に参加するという韓国政府の立場を改めて明らかにしました。
外交部によりますと、崔次官はスイス・ジュネーブで現地時間の28日に開かれた国連軍縮会議の高官級会議に参加し、「ロシアのウクライナ侵攻は、国連憲章の原則に反する行為だ」として、「強く糾弾する」と述べました。
また、「韓国政府は、国際社会の責任ある一員として、軍事侵攻を抑制し事態を平和裡に解決するために、経済制裁を含む国際社会の努力に積極的に参加する」と明らかにしました。
また崔次官は北韓について「ミサイル発射など、緊張を高める行為を中断し、対話・外交の道に早急に復帰することを求める」として、韓半島の完全な非核化と恒久的な平和定着のための国際社会の支持を呼びかけました。
そのほか崔次官は、アメリカ、中国、ロシア、フランス、イギリスの核保有5か国が先月3日に出した核軍縮姿勢を示す共同宣言について「核保有国は、核軍縮の進展と軍備競争の防止のために2国間や多国間で直接対話を行うべきだ」と呼びかけました。
また「イラン核合意の復元に向けた交渉が早急に妥結され、合意が忠実に履行され、国際的な拡散防止体制の強化と地域の平和の安定に貢献することを期待する」と語りました。