中央防疫対策本部によりますと、新型コロナウイルスの感染者は5日午前0時までに新たに26万6135人が確認されました。
週末明けで、検査を受ける人の数が急増したことが影響し、新たな感染者数は10万人台だった前日に比べて14万人近く増え、再び20万人台となりました。
それでも1週間前の先月29日より8万人あまり減っています。
3月の第5週の感染者数は、前の週に比べておよそ13%減少し、1人の感染者から何人に感染が広がるかを示す「実効再生産数」は0.91と、11週間ぶりに1を下回りました。
実効再生産数は、「1」を上回ると感染が拡大に向かう一方、「1」を下回ると収束に向かうとされています。
重症患者は前日より13人増えて1121人になりました。
亡くなった人は209人増えて累積で1万7662人となり、致死率は0.12%となりました。
新型コロナの変異株「オミクロン株」の「BA.1」と「BA.2」が組み合わさった新しい変異株「XE」が、海外で次々と確認されていることについて、防疫当局は「警戒は必要だが、心配するような状況ではない」としています。
こうしたなか、政府は、感染者の在宅療養期間を今の7日から5日に短縮することを検討しています。
政府はまた、新型コロナウイルス感染症の法定感染症としての等級を、現在の1級から2級以下に引き下げることを検討しています。
感染症の等級が下がれば、感染者の隔離義務が緩和され、政府の治療費支援規模が縮小されるとみられます。
こうしたなか、食品医薬品安全処は5日、新型コロナの自己検査キットが安定的に流通するものと判断し、6000ウォンとしていた販売価格の指定を解除しました。
食品医薬品安全処は、インターネットでの販売禁止など販売先制限措置についても、市場の需給状況をモニタリングしたうえで、解除を検討するとしています。