尹錫悦(ユン・ソンニョル)次期大統領は7日、平沢(ピョンテク)の在韓米軍基地を訪問しました。
尹氏が当選後に軍の基地を訪問したのは初めてで、大統領当選者が米軍基地を訪れたのも初めてです。
尹氏は米軍基地の施設を視察したあと、韓米連合防衛体制を点検したうえで、北韓の核とミサイルの脅威に対する抑止と対応態勢を強化する必要があると訴えました。
これを受け、在韓米軍のラカメラ司令官も、「韓半島の安定のために、役割を果たせないのは職務放棄だ」と答えました。
尹氏が米軍基地を訪れたのは、北韓の挑発が危険な水準まで達したと判断し、北韓をけん制するためのものとみられます。
北韓はことしに入って13回もミサイル挑発を行っているほか、故金日成(キム・イルソン)主席の生誕記念日4月15日の「太陽節」に合わせて核実験やICBM=大陸間弾道ミサイルの発射など追加の挑発を行う可能性があるとの見方が出ています。
韓米両国は、B-1B戦略爆撃機や戦略ミサイルを搭載した原子力潜水艦など2017年以降中断されていた韓半島での戦略資産の展開についても話し合っています。