新しい駐韓アメリカ大使に指名されたフィリップ・ゴールドバーグ氏は現地時間の7日、北韓を不良政権と呼び、「完全かつ検証可能で不可逆的な非核化(CVID)」がアメリカの核不拡散目標に合致するという考えを示しました。
アメリカ上院の人事公聴会に出席したゴールドバーグ氏は、北韓の相次ぐ挑発が非常に懸念されるとしたうえで、強力な制裁の必要性を強調しました。
北韓がアメリカが要求している前提条件なしの交渉を拒否する一方で、制裁の解除を求めているのは、制裁の効果があることを意味すると発言しました。
北韓の核に対する高い水準の査察と検証を意味する「完全かつ検証可能で不可逆的な非核化」という政策目標については、非常に難しい問題だとしながらも、アメリカの核不拡散目標に合っているため、引き続き取り組むと話しました。
北韓の核問題に対するこの目標は、北韓が強く反発したことで、これまであまり使われてこなかった表現ですが、アメリカは再び政策目標として掲げたことになります。
外交官出身で3回も大使を歴任したゴールドバーグ氏は、オバマ政権当時に国連の対北韓制裁を担当した強硬派として知られていて、北韓の挑発には強固な韓日米同盟が対応策になると話しました。
また、中国が新たな国連安全保障理事会の対北韓制裁に反対していることについて批判する一方で、北韓問題を解決するうえで中国の協力が必要だと強調しました。