5月10日に行われる尹錫悦(ユン・ソンニョル)次期大統領の就任式のスローガンが「再び、大韓民国、新しい国民の国」に決まりました。
大統領就任準備委員会が11日に明らかにしたもので、国民に謙虚に仕え、正直にコミュニケーションするとする尹氏の意志を反映したものだということです。
大統領就任準備委員会は、就任式の行事への参加を希望する市民の申請を14日まで受け付けています。
就任式の行事は10日午前0時にソウル鐘路(チョンノ)の普信閣(ポシンガク)で鐘を撞く行事でスタートします。
尹氏は10日午前中に国立墓地のソウル顕忠院(ヒョンチュンウォン)を参拝し、そのあと汝矣島(ヨイド)の国会議事堂で就任式が行われます。
ところで、就任式では、人気アイドルグループBTS=防弾少年団の公演は企画していないということです。
尹氏の大統領就任式でBTSの公演を検討しているとの報道が出ると、引き継ぎ委員会のホームページには「BTSを政治的に利用しないでほしい」と抗議する書き込みが殺到していました。
一方、尹氏は、11日から2日間、南東部の大邱(テグ)と慶尚北道(キョンサンブクド)を訪問します。
これらの地域は、尹氏が所属する「国民の力」の支持基盤で、尹氏側は「地域の民心と成長エンジンを確認する」としています。
12日には大邱にある朴槿恵(パク・クネ)前大統領の自宅を訪れ、朴氏と面会する予定で、尹氏が朴氏に対し、5月10日に開かれる大統領就任式への出席を要請するものとみられています。
尹氏は検事だった2016年、朴氏を罷免に追い込んだ国政介入事件の捜査チーム長を務めています。
一方、政権引き継ぎ委員会の安哲秀(アン・チョルス)委員長は11日、「不動産問題は文在寅(ムン・ジェイン)政権のせいだ」として、現政権を批判し、「問題解決には時間がかかるが、可能な政策からスピーディーに推進する」と強調しました。
政権引き継ぎ委員会はまた、法的・社会的な年齢を数え年ではなく満年齢に統一する案を推進する方針を明らかにしました。
来年までの国会成立を目指し、年内に行政基本法の改正案をまとめ、国会に提出する方針だということです。