尹錫悦(ユン・ソンニョル)次期大統領は就任後、ソウル漢南洞(ハンナムドン)の外交部長官公邸を新たな大統領官邸として使用することが分かりました。
尹氏の報道官を務める裵賢鎮(ペ・ヒョンジン)氏は24日、ソウル通義洞(トンウィドン)の政権引き継ぎ委員会のオフィスで記者会見し、ソウル龍山(ヨンサン)区漢南洞にある外交部長官公邸を大統領官邸に確定したかという質問に対して、「保安や警護コスト、工事期間など様々な要素を踏まえて外交部長官公邸を新たな大統領官邸に使用することを事実上決定した」と明らかにしました。
尹氏側は当初、同じく漢南洞にある陸海空軍参謀総長官邸を新たな大統領官邸の候補として検討していましたが、老朽化が進み、リフォームに多くの費用と時間がかかる点などを踏まえ、外交部長官公邸を使用する案に変更したものとみられます。
一方、外交部長官公邸はリフォームを行う必要があるため、尹氏が大統領に就任する5月10日から1か月間、尹氏はソウル市内の自宅からソウル龍山(ヨンサン)区の新たな大統領執務室となる国防部庁舎に通勤する見通しとなっています。
大統領の警護のため厳重な交通規制が敷かれるため、通勤する市民の足に混乱が生じることも懸念されますが、これについて報道官は、「市民に不便がないよう最善の方策を講じ、予行練習を行っている」と明らかにしました。