韓国がCPTPP＝包括的・先進的な環太平洋パートナーシップ協定に加盟すれば、鉄鋼、繊維などの業種で輸出が増えるのに対して、機械、精密化学、自動車部品などの業種では打撃を受ける可能性があるため、支援対策が必要だという声が産業界から上がりました。 
「CPTPP加盟申請に関する産業界懇談会」が27日、産業通商資源部の主催で開かれました。
出席した業界関係者らは、CPTPPへの加盟によって韓国は、メキシコ、ベトナム、マレーシアなど主な輸出市場で、日本などのライバル国に比べて不利だった環境が改善され、鉄鋼、繊維などの業種で輸出が増えるという見通しを示しました。
なかでもCPTPP加盟により、アジア・太平洋地域のサプライチェーンに組み込まれることで、サプライチェーンの安定的な管理ができるようになるということです。
また「データの自由な移動」や「貿易の円滑化」など高い水準のデジタル貿易ルールが導入されれば、小さくても、強力な技術で高いシェアを誇るデジタル関連企業の成長の機会が広がると期待する声も出ました。
しかし、日本との間で技術力に差がある機械、精密化学、自動車部品などでは、中小企業が打撃を受ける可能性があるため、支援対策をしっかり講じる必要があると指摘する声も上がりました。
懇談会には大韓商工会議所、韓国貿易協会、中小企業中央会、韓国鉄鋼協会など15の団体と中小ベンチャー企業部が出席しました。