外国為替市場でウォン安ドル高が進んでいることについて、企画財政部の李億遠(イ・オグォン)第1次官は29日のマクロ経済金融会議で、「急速なウォン安が進めば市場安定措置を取る」と明らかにしました。
李次官は、「アメリカの利上げ加速に対する懸念、中国の新型コロナウイルス感染拡大によるロックダウン=都市封鎖に伴う景気鈍化の懸念が重なり、為替相場の変動性が拡大している」と指摘し、「市場の動向を綿密にモニタリングし、急速にウォン安ドル高に傾けば市場安定措置を取る」と述べました。
洪楠基(ホン・ナムギ)副総理兼企画財政部長官も前日、「必要に応じて市場安定に努力を傾注していく」として、当局による介入を示唆しています。
このところ、アメリカドルに対して韓国ウォンの下落が続いています。
28日のソウル外国為替市場のウォン相場はドルに対して下落し、1ドル=1272ウォン50銭で取引を終えました。
終値で1ドル=1270ウォンを超えたのは、2020年3月19日以来およそ2年1か月ぶりです。
ウォン安ドル高の背景には、FRB=アメリカの中央銀行が金利の引き上げを急いでいることや、ロシアによるウクライナ侵攻の長期化、中国での感染拡大による都市封鎖=ロックダウンへの懸念が高まっていることがあります。
また、このほどロシアがポーランドとブルガリアへのガス供給の停止を決定し、ユーロ安が進んでいることもドル高の背景となっています。