尹錫悦(ユン・ソンニョル)政権発足後初めて、中央災害安全対策本部の会議が開かれ、新型コロナウイルスに関する今後の対応について話し合われました。
文在寅前大統領に辞任が認められた権徳喆(クォン・ドクチョル)保健福祉部長官と鄭銀敬(チョン・ウンギョン)疾病管理庁長は出席せず、保健福祉部第2次官のイ・キイル第1総括調整官が会議を主宰しました。
感染者の隔離義務の解除のほか、ポストコロナへの安定的な移行などのタイミングについては、来週本格的に話し合うことにしたということで、安定的に対応できる1週間の1日の平均感染者数として10万人以内を提示しました。
中央防疫対策本部によりますと、新型コロナウイルスの感染者は11日午前0時までに新たに4万3000人あまりが確認されました。
先週の水曜日よりも5000人あまりの減少にとどまり、感染者の減少傾向が鈍化したことになりますが、原因として、防疫指針が緩和されたことで、人々の活動量が増えた点が挙げられています。
実際に携帯電話の通信データをもとに人の移動規模を分析した結果、政府の感染防止対策「社会的距離の確保」措置が解除されてから3週目の全国の移動量は、2億8000万件あまりで、前の週よりも11%増加しました。
新型コロナが発生する前の2019年の同じ時期に比べても1.3%増加しました。
ただ、新型コロナによる1日の死者は29人で、およそ80日ぶりに20人台に減少しました。