慶尚南道(キョンサンナムド)密陽(ミリャン)で31日午前に発生した山火事の消火活動が2日連続で続いています。
山林・消防当局は、消防隊員1657人と、消防車など消火装備149台を投入して消火作業にあたっているということで、午前5時からはヘリコプター57機も順次投入しています。
山火事の影響区域は301ヘクタールと推定され、現時点での鎮火率はそのうちおよそ48%です。
ナム・ソンヒョン山林庁長は1日午前の記者会見で、「現在煙が立ち込めているほか、密陽周辺の霧が深いため、消火作業が容易ではない状況だ」としたうえで、「今日の午前中に大きな火の手の消火作業を完了できるように最善を尽くす」と説明しました。
山林当局によりますと、ここ7~8年の間、マツ材線虫病の被害木が集められ、くん蒸のため積み上げられた状態で燃えたことで、消火作業が遅れているということです。
今回の山火事で326世帯、462人が緊急避難し、現在は56世帯、56人が帰宅したということです。
密陽拘置所の収監者391人は、大邱(テグ)刑務所に移送されたほか、ヒユン療養病院の患者など228人のうち、酸素治療が必要な21人は近くの密陽病院に移送され、78人は密陽第一高校の体育館に避難しました。
山林庁は31日午前11時45分ごろ、火災の警戒レベルをもっとも高い「第3段階」に、火事による災害の国家危機警報ももっとも高い「深刻」に指定しました。
火災警報レベルの第3段階は、予想被害面積が100ヘクタール以上、平均風速が秒速11メートル以上の際に発令されます。