慶尚南道(キョンサンナムド)密陽(ミリャン)で先月31日に発生した山火事の消火活動は3日目に入りましたが、2日午前11時半の時点での鎮火率は60%となっています。
山林庁によりますと、枯葉が多く、消防隊員が接近する道路がないため、すでに鎮火していた区域で再び火が燃えあがり、午前9時半までの鎮火率は48%にまで下がっていました。
しかし、その後、気象状況が好転し、ヘリコプターでの鎮火作業が順調に進んだため、鎮火率は60%に上がりました。
山火事が影響を及ぼした範囲は、692haと推定されています。
山林当局は、夜明けとともに消防ヘリを53機出動させ、空中での消火活動に当たっています。
また特殊消防隊員など2450人あまりが投入されました。
消防庁は、全国消防動員令2号を出し、消防隊員600人など合わせて1700人あまりと、消防装備300台あまりを動員して鎮火作業に当たっています。
山林当局は、山火事の熱気で風が変わり続けているほか、突風が吹く可能性もあると話しています。
現在、住宅や施設を守るのに力を注ぎながら、北方にある送電線に火が広がらないよう消火作業を行っているということです。
山林当局は、「今日中に大きな火の手の消火作業を完了できるように最善を尽くす」と話しています。