行政安全部が6日発表した統計によりますと、ことし5月末時点のソウルの人口は、949万6887人と、950万人を下回りました。
1000万人を初めて下回った2016年からたった6年で、さらに50万人減ったことになります。
ソウル市の人口は都市化や産業化により、1990年代初めまで増加し続けましたが、1992年に1097万人とピークに達した後、減少し続けています。
背景には、少子化に加え、京畿道(キョンギド)の新都市開発によって、京畿道に引っ越す人が多くなっていることがあるとみられています。
京畿道の人口は急速に増加していて、ことし5月末時点の京畿道の人口は、1358万1496人と、ソウルよりおよそ408万5000人多くなっています。
京畿道の人口が増えている要因について、ソウル研究院は、首都圏で新規住宅が大規模に供給されたことにあると分析しています。ソウル研究院は、この5年間、ソウルから京畿道に移住した人のうち、持ち家を構えた人の割合が高く、自宅の広さもより広くなる傾向にあり、より広く、良質な住居空間を求め、京畿道に移住する人が多くなっていると分析しました。
ソウル研究院は、「ソウルとその周辺地域で役割分担できる方法を模索するべきだ。京畿道からソウルに通勤する人たちの時間とコストの問題をどのように解消するかが課題だ」としています。