尹錫悦（ユン・ソンニョル）大統領夫人の金建希（キム・ゴニ）氏は、廬武鉉（ノ・ムヒョン）元大統領のふるさとを訪れ、権良淑（クォン・ヤンスク）夫人と面談しました。
大統領室の関係者は13日、金夫人が慶尚南道（キョンサンナムド）金海（キメ）市の烽下村（ポンハマウル）を訪れ、盧元大統領の墓前に献花し追悼したあと、権夫人と1時間半ほど会話を交わしたと明らかにしました。
金夫人は、盧元大統領をモデルにした映画「弁護人」を見た際に涙を流したことを思い出すとした上で、「盧元大統領が生きていたら、尹錫悦（ユン・ソンニョル）大統領に統合の大統領になるよう話しただろう」と語りました。
これに対し権夫人は「ファーストレディーとして多くの悩みと準備をし、本来の役割に忠実に果たしてほしい」と答えたということです。
尹大統領は大統領選挙の公約として、大統領夫人を補佐する役割を担っていた大統領府第2付属室をなくすことを掲げ、「令夫人（ファーストレディー）という呼称は使わない」などと約束していました。
尹大統領側は、金夫人の烽下村訪問を拡大解釈しないよう呼びかけていますが、野党などからは金夫人のファーストレディーとしての活動が本格化しているのではないかと批判が出ています。
金夫人は、6月末に予定されている尹大統領の初の海外訪問にも同行するのではないかとみられています。
一方、金夫人の動静が夫人のファンクラブを通じて最も早く公開されていたことについて、与党「国民の力」は「望ましくない」として、公的組織を通じた管理が必要だと強調しました。