中央防疫対策本部によりますと、新型コロナウイルスの感染者は、8日午前0時までに新たに1万9323人が確認されました。
新たな感染者数は、前日より812人多く、1週間前の1日のおよそ2倍となっています。
重症患者は6人増えて62人、新たに報告された死者は12人となっています。
この1週間の1日平均の新たな感染者数は1万5277人で、1週間前に比べて1.9倍に増えています。
また1人の感染者から何人に感染が広がるかを示す「実効再生産数」は1.05で、中央災害安全対策本部は8日、新型コロナウイルスが再び拡大局面に転じたという認識を示し、警戒を呼びかけました。
防疫当局は、オミクロン株の新たな派生型「BA.5」への置き換わりが進んでいることや、免疫効果の減退、夏休みによる人の移動の増加、エアコン使用のために室内を閉め切って換気が不十分になっていることなどを要因として指摘しています。
「BA.5」は、これまで主流だったオミクロン株の派生型「BA.2」より感染力が強いとされ、この型の検出率は、6月第2週には1.4%でしたが、6月第5週には28.2%にまで上昇しています。
政府は、新型コロナの再流行に備えて、防疫・医療体制を点検するなど対策を講じていて、8日午後には、中央事故収拾本部が各自治体とともに全国の病床の状況を点検することにしています。
政府は、来週、夏の再流行対策をまとめて発表することにしています。