サル痘の診断検査が、11日から全国の広域自治体に拡大されます。
疾病管理庁は、韓国国内でサル痘感染者が発生する可能性に備えるため、これまで疾病管理庁だけで行ってきたサル痘の診断検査を、11日から全国の大都市と道の保健環境研究院に拡大すると、8日、発表しました。
これまでは、サル痘への感染が疑われる患者が発生すると、検体を採取して疾病管理庁に送って検査していましたが、11日からは、全国の広域自治体の保健環境研究院でも可能になります。
疾病管理庁は、これらの保健環境研究院を対象に検査方法の研修を行い、検査能力の評価も終えています。
サル痘の感染者がヨーロッパなどを中心に増えているのを受け、疾病管理庁は、検査体制を整備し、先月22日にはドイツから入国した韓国人がサル痘に感染していたことを、PCR検査で確認しています。
韓国でサル痘への感染が確認されたのは、現時点ではこの1人だけで、この感染者は、皮膚の病変が回復したほか、感染力もなくなったため、医療スタッフの判断で、今月7日に退院しています。
また、この感染者と同じ飛行機に乗っていた乗客ら接触者に対する事後のケアも、感染者との最後接触日から21日目となる11日に完了します。