海外から入国した新型コロナウイルス感染者のうち、10人に7人がオミクロン株の変異ウイルス「BA.5」に感染していることがわかりました。
中央防疫対策本部は12日、国内での感染者と、海外からの入国者を合わせた7月第1週の感染者全員が、オミクロン株の変異ウイルスに感染していたことがわかったと明らかにしました。
変異ウイルスを系統別にみてみますと、国内の感染は「BA.2.3」が40.3%、「BA.2」が24.1%、「BA.5」は23.7%などとなっていました。
一方、海外からの入国者は「BA.5」の感染者が70%に上り、前の週の49.2%を大きく上回っています。
「BA.5」は感染力が強く、ワクチンや感染による免疫をすり抜ける特性があるとされていて、国内でも「BA.5」への置き換わりが進む場合、再感染やワクチン接種をしているのに感染するブレークスルー感染が続出する可能性があるみられています。
一方、防疫当局によりますと、オミクロン株が流行するようになってから、再感染とみられるケースの発生率が増加しています。
3日の時点で再感染とみられるケースは、累計で7万3821人に達し、発生率は0.406%でした。
これはオミクロン株が流行する前の去年12月の547人、0.10%と比べると、増加していることがわかります。
また、再感染とみられるケースの発生率は、5月第1週は0.59%だったのが、6月第5週は2.87%にまで増えるなど、増加傾向が続いています。
防疫当局は、症状の有無とは関係なしに、陽性判定を受けた日から45日後のPCR検査、または専門家用の迅速抗原検査の結果が陽性だった場合を「再感染の推定事例」としています。