北韓は、ウクライナ東部の親ロシア派支配地域を、国家として承認しました。
北韓は13日、ウクライナ東部の親ロシア派武装勢力「ドネツク人民共和国」と「ルガンスク人民共和国」を独立国家として承認し、北韓の大使が国家として承認する文書を手渡しました。
これに対してウクライナは、「断固として非難する」と反発し、北韓との断交を発表しています。
朝鮮中央通信によりますと、北韓外務省の報道官は15日、「朝鮮民主主義人民共和国は13日、ドネツク人民共和国とルガンスク人民共和国の独立を認めることを決めた。これは主権国家の固有で合法的な権利だ」と述べました。
そして北韓と断交したウクライナについて、「主権行使に対して言い争う権利や資格もない。今後も相互尊重の原則にもとづいて、世界の国々との絆を強化発展させていく」と強調しました。
「ドネツク人民共和国」と「ルガンスク人民共和国」の独立を承認した国は、ロシアとシリア、それに北韓だけです。
北韓は、ロシアのウクライナ侵攻について、NATO＝北大西洋条約機構の拡大による安全保障上の脅威と、アメリカをはじめとする西側諸国の覇権主義政策に対応するためのものだとして、友好国であるロシアに向けた支持を積極的に表明してきました。