韓国と日本、アメリカは、今月1日から北韓の弾道ミサイルを探知・追跡するための訓練を実施します。
韓国の軍当局によりますと、韓日米3か国は、今月1日から14日までアメリカ・ハワイ沖の海上で、北韓の弾道ミサイルを探知・追跡する訓練「パシフィック・ドラゴン」を実施します。
この訓練は、北韓のミサイル挑発に備え、ミサイルの探知能力を高めるとともに、標的の情報を共有することを目的としたもので、韓国、日本、アメリカに加え、オーストラリア、カナダの5か国が参加します。
韓国からは、国際海上訓練、リムパック=環太平洋合同演習に参加しているイージス駆逐艦「世宗大王(セジョンデワン)」(7600トン級)が参加します。
今回の訓練では、アメリカ軍が北韓の弾道ミサイルを想定した模擬弾を発射し、これを参加国が探知・追跡して情報を共有しあう中で、アメリカが誘導弾を発射し、実際に迎撃するところまで行われます。
韓国海軍は、リムパックに合わせて、日本やアメリカなどと弾道ミサイルの探知・追跡訓練を行ってきました。
これを前に、韓日米3か国の国防相は6月11日、シンガポールで開かれた会談で、北韓の核とミサイルの脅威に対応して3か国の安保協力を強化していくことで一致し、ミサイルの警戒訓練や弾道ミサイルの探知・追跡訓練の定例化と公開実施に合意しています。