アメリカ国務省で東アジア・太平洋地域を担当するダニエル・クリテンブリンク次官補が25日から3日間の日程で韓国を訪れます。
クリテンブリンク次官補は国務省で韓国、日本、中国など東アジアと太平洋地域の政策を実務的に総括していて、韓国側とは韓米の2国間関係や、域内の懸案をはじめ、グローバルな懸案について幅広く意見交換するとみられます。
クリテンブリンク次官補は韓国訪問期間中、外交部の余承培(ヨ・スンベ)次官補など政府の当局者らと会談し、北韓の脅威や韓米同盟の強化などについて議論する見通しです。
なかでも、尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領が15日の「光復節」の演説で、北韓に提案した経済援助など「大胆な構想」「思い切った提案」に対して、北韓が拒否する意向を示した直後の訪問ということで、北韓が拒否した背景や今後の方策が議論されそうです。
アメリカのバイデン政権は、「北韓が本気で非核化交渉に臨む場合、初期の交渉過程から経済支援の措置を積極的に講じる」という尹大統領の「思い切った提案」について、望ましい外交的解決策だとして、強く支持する意向を表明しています。
また韓日米3か国の協力や、最近韓国政府が進めている韓日関係の改善への努力についても意見交換が行われるかに関心が集まっています。