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政治

李俊錫氏の党代表解任差し止め仮処分申請 裁判所が認める

Write: 2022-08-26 14:39:21Update: 2022-08-26 16:47:07

李俊錫氏の党代表解任差し止め仮処分申請 裁判所が認める

Photo : YONHAP News

与党「国民の力」の李俊錫(イ・ジュンソク)前代表が、自分を代表から解任し、非常対策委員会を発足させた党の決定を差し止める仮処分を申し立てていた問題で、ソウル南部地方裁判所は26日、申し立てを認め、非常対策委員会の設置を無効とする判断を示しました。
李氏は、7月8日に、性的接待を受けた証拠の隠滅を教唆した疑惑で党員資格停止6か月の懲戒処分を受けました。
今月9日には、李氏を解任しようと、尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領に近い勢力が主導して非常対策委員会の設置を決定し、朱豪英(チュ・ホヨン)氏を委員長に任命しました。
これに対し、李氏は、非常対策委員会体制に転換するための条件である最高委員会の機能喪失や非常状況の発生などが成立していないとして、手続きの不備を理由に10日、仮処分を申し立てていました。
裁判所は、「国民の力」が非常対策委員会体制に移行するまでに取った手続きは、李氏を党代表に選出した党員の権利を侵害するもので、政党民主主義を損ねたと判断し、非常対策委員会の設置を議決した全国委員会の決定は、党憲だけでなく政党法と憲法にも違反するものだとして、無効とする判断を示しました。
裁判所はまた、朱豪英非常対策委員長が党大会を開いて新しい代表を選出した場合、李前代表は復帰できなくなり、回復できない損害が発生するおそれがあると指摘しています。
裁判所が李氏の主張を認めたことで、非常対策委員会は白紙に戻り、朱委員長は非常対策委員長を務められなくなりました。
李氏の申し立てを裁判所が棄却すると予測して非常対策委員会体制の安定化をはかってきた「国民の力」は、コントロール不能の状態に陥るおそれがあり、今後、どのように事態収拾をはかっていくか、注目されます。

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