尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領が入居する予定のソウル市竜山(ヨンサン)区漢南(ハンナム)洞の公館一帯が、軍事施設保護区域に指定されました。
国防部は8月30日、軍部隊の円滑な任務遂行に向け、31日付で漢南洞一帯を軍事施設保護区域に指定したと明らかにしました。
新しく軍事施設保護区域に指定された漢南洞公館一帯は、これまでも軍事施設として軍が警戒を担当してきましたが、法的な軍事施設保護区域ではありませんでした。
大統領室の竜山への移転や尹大統領の漢南洞公邸への入居をきっかけに、警戒を強化する必要性が高まったことで、軍事施設保護区域に設定しました。
軍事施設保護指定によって、尹大統領夫妻の漢南洞公館への入居が迫っているとする見方が出ています。
複数の大統領室関係者によりますと、大統領警護処は漢南洞の新たな官邸に、移転前の大統領府だった青瓦台の地下バンカーに準ずるセキュリティ通信システムを完備したということです。