アメリカドルの高騰を反映して、韓国の外貨準備高が21億8000万ドル減って、1か月ぶりに減少に転じました。
韓国銀行が5日、まとめたところによりますと、韓国の8月末の外貨準備高は、4364億3000万ドルで、前の月より21億8000万ドル減りました。
これについて韓国銀行は、外貨建て資産の運用収益や金融機関の外貨預金などが増加したものの、ドル高が続いていることで、ドル以外の外貨建て資産のドル換算額が減った影響だと説明しています。
外貨準備高を資産別に見ますと、国債・社債などの有価証券は、前の月より30億9000万ドル増えて3949億4000万ドル、預金は53億ドル減って179億ドルとなりました。
IMF＝国際通貨基金に対するIMFリザーブポジションは、4000万ドル減って43億3000万ドルに、IMF特別引き出し権（SDR）は、7000万ドル増えて144億6000万ドルでした。
主要6か国の通貨に対するドルの価値をあらわすドルインデックス（DXY）は、8月末時点で前の月より2.3％上昇して108.77となりました。
韓国の外貨準備高は、7月末の時点では世界9位でした。
1位は中国で3兆1041億ドル、2位は日本で1兆3230億ドルでした。