尹錫悦（ユン・ソンニョル）大統領は、旧盆の秋夕（チュソク）の連休を前に、国民へのメッセージを発表しました。
尹大統領は8日、秋夕のあいさつとして「台風で被害を受けた方々に慰めの言葉を申し上げます。一日でも早く日常に戻れるよう、政府も最善を尽くします。われわれは、厳しい時期が訪れるたびに、希望を分かち合い、力を合わせて乗り越えてきました」と励ましました。
そして尹大統領は、「経済が厳しいときに一層苦痛を強いられる社会的弱者を十分に支える社会にします。国民の声に耳を澄ませ、国民の心を癒す政府にします」と語りました。
また「日常の心配事をしばらく忘れ、大切な人と心を分かち合い、満月のような希望を抱ける連休になることを願います」と述べました。
政府は国民生活の対策として、食材の市場への供給、割引クーポンの提供、小規模事業者への支援金の支給、連休期間の高速道路料金の無料化などの措置を取りました。
一方、全国の高速道路は、秋夕連休前日の8日、交通量が少しずつ増えはじめ、一部の区間では渋滞が始まりました。
韓国道路公社によりますと、ソウルと全国の主要都市を結ぶ高速道路を利用する場合の所要時間は、8日正午の時点で、東海岸の江陵（カンヌン）までは2時間10分、光州（クァンジュ） までは4時間20分、大邱（テグ）までは4時間30分、釜山（プサン）までは5時間30分かかる見通しだということです。
渋滞は午後2時ごろから全国的にさらに激しくなるとみられています。
気象庁によりますと、連休が始まる9日にかけては、全国的におおむね晴れる見込みで、秋夕当日の10日には、全国ほとんどの地域で、雲間からのぞく満月を楽しむことができそうだということです。