日本駐在の尹徳敏(ユン・ドクミン)韓国大使は9日、東京の駐日韓国大使公邸で、北韓による拉致被害者の家族と面会し、拉致問題の解決にむけて韓日で協力していくことを確認しました。
面会したのは、横田めぐみさんの母・早紀江さんのほか、めぐみさんの弟で拉致被害者家族会代表の拓也さんら4人で、面会は尹大使の要望で実現し、30分余り懇談しました。
この面会で、尹大使は、「韓国でも多くの拉致被害者がいるため、問題解決に向けて日本と協力していくことを望む」と述べたということです。
日本駐在韓国大使が日本人拉致被害者の家族と面会したのは、2013年に当時の李丙琪(イ・ビョンギ)大使が面会したのに続いて2回目です。
北韓による日本人拉致は1970~80年代に相次ぎ、日本政府は17人を拉致被害者として認定しています。
このうち5人が2002年に帰国していますが、残りの12人は帰国できていないままで、北韓は、めぐみさんら残る12人のうち8人は死亡し、4人については北韓に入っていないと主張しています。