日本による植民地時代の徴用被害者の姿を描いた演劇「ほうせん花2022 朝鮮女子勤労挺身隊」の名古屋公演が、2日間の日程を終え、11日、幕を下ろしました。
「ほうせん花」は、現在の若者たちが、朝鮮女子勤労挺身隊の実態に目覚めていく過程を追った演劇で、10日と11日の2日間、名古屋市公会堂大ホールで、2003年以来19年ぶりに上演されました。
ヤン・クムドクさんやキム・ソンジュさん、故キム・ヘオクさん、故パク・ヘオクさんら少女時代に韓半島から日本に連れてこられ、日本企業で働かされた被害者たちのいきさつや、日本の政府と企業を相手取って訴訟を起こす過程などを描いています。
演劇を演出した「なか・としお」氏は、「2018年に韓国の大法院が賠償を命じる判決を出したとき、日本政府は謝罪せず、メディアは沈黙した。日本市民に事実を知らせるべきだと考え、19年ぶりに舞台をつくった」と語りました。
この公演は、現地の団体「名古屋三菱・朝鮮女子勤労挺身隊訴訟を支援する会」や「愛知・県民の手による平和を願う演劇の会」などが主催しました。
「名古屋三菱・朝鮮女子勤労挺身隊訴訟を支援する会」は、元徴用工問題をめぐって日本政府に謝罪と賠償を促す集会を、毎週金曜日に開くなど、被害者の名誉回復と救済のための活動を展開しています。