朴振(パク・チン)外交部長官は、イランのアブドラヒアン外相と面談し、韓国国内で凍結されているイランの資金問題など両国の懸案について議論しました。
外交部は、朴長官とアブドラヒアン外相がアメリカ・ニューヨークで現地時間の19日、国連総会を機に会談したと明らかにしました。
韓国とイランの外相会談が行われたのは、2019年2月以来、3年7か月ぶりです。
現在、韓国国内にはイランの原油輸出代金70億ドルが凍結されていて、これは海外で凍結されているイランの資産のうち最大級の規模です。
外交部によりますと、凍結資金についてアブドラヒアン外相は「問題が早急に解決され、両国関係が改善することを希望する」と述べ、朴長官は「凍結資金はイラン国民のものだと認識したうえで、アメリカなどの主要国と問題解決のために協議を行ってきた」として、「制裁中も凍結資金を利用してイランの国連分担金を払うなどの努力をしてきた」と強調しました。
また、「韓国政府や企業はイランとの協力再開のために万全の準備を整えている」として、イランに対して核合意の立て直しのために取り組むよう呼びかけました。
イラン核合意は、イランが核開発を制限する見返りに、各国が制裁を解除するものですが、アメリカのトランプ前政権の離脱で機能不全に陥り、立て直しに向け、協議が続いています。