新型コロナウイルスとインフルエンザの同時流行「ツインデミック」が現実化しているなか、75歳以上の高齢者層に対するインフルエンザワクチンの無料接種が12日に始まりました。
新型コロナの流行期間に、政府の感染防止対策「社会的距離の確保」によってインフルエンザが流行しなかった影響で、乳幼児などはインフルエンザに対する免疫がないこともあり、ことしは更に流行する模様です。
中央災害安全対策本部のチョ・ギュホン第1次長は、インフルエンザが疑われる患者の数が、9月最後の週に直前の週よりも44.9%増えたとしたうえで、新型コロナとの同時流行に徹底して備えると述べました。
保健当局は、先月16日にインフルエンザ流行注意報を発令しました。流行注意報の発令は、新型コロナが流行する前の2019年以来、3年ぶりです。
一方、中央防疫対策本部によりますと、新型コロナウイルスの感染者は12日午前0時までに新たに3万535人が確認され、累計で2502万5749人となりました。
新たな感染者は、前日の1万5476人の2倍近くに増えました。
また、感染者の累積が2500万人を突破し、韓国で初めて感染者が発生してから2年8か月で、国民の48.5%が感染したことになります。