北韓が13日深夜から14日未明にかけて挑発を重ねたことについて、尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領は14日、「北韓の挑発に隙のない対応態勢を構築している」と述べました。
北韓が13日深夜から14日未明にかけて、軍用機10機あまりを動員し、韓国との軍事境界線付近に設定されている飛行禁止区域に接近したのに続き、弾道ミサイルを韓半島東の海、東海に向けて発射したことについて、尹大統領は14日、「北韓の挑発に隙のない対応態勢を構築している」としたうえで、「北韓の物理的な挑発の背景には必ず政治攻勢と赤化統一のための社会的攻勢がある」として、自由民主主義を守るという精神を強く持つことが安全保障に何より重要だと強調しました。
これに先立って、国家安保室は14日、NSC=国家安全保障会議の常任委員会を緊急に開いて対策を協議し、「北韓は、韓国側が定期的に実施する正当な射撃訓練を口実に海上緩衝区域内への砲撃を強行し、威嚇飛行や違法な弾道ミサイル発射といった敵対行為によって軍事的緊張を高めている」と強く糾弾しました。
会議では、北韓の挑発には必ず代償が伴うことが強調され、アメリカや日本をはじめとする国際社会と協力していく必要があるとの認識で一致したほか、北韓のあらゆる弾道ミサイル発射は国連安全保障理事会決議の違反だとし、安保理理事国の責任ある役割も促しました。
さらに、来週から予定されている「護国訓練」などにより、韓米連合防衛体制を強化していくことで一致したということです。