北韓の相次ぐ挑発と7回目の核実験の準備によって韓半島の緊張が高まっているなか、韓国とアメリカは今月末、5年ぶりとなる大規模な空中合同軍事演習を行います。
韓国軍によりますと、今月31日から来月4日までの日程で、韓国上空で戦闘準備態勢総合訓練が行われます。韓国から「F-35A」、「F-15K」、「KF-16」など戦闘機およそ140機、アメリカからは 「F-35B」、「F-16」など100機あまりの戦闘機が参加します。
垂直離着陸が可能で空母でも運用できるステルス戦闘機「F-35B」が、韓半島で訓練に参加するのは5年ぶりです。
今回の合同演習は、中国の共産党大会が終了する今月末からアメリカの中間選挙が行われる来月8日までの間に、北韓が7回目の核実験を行う可能性が高いとされているなか、北韓に警告のメッセージを送ることにねらいがあるとされています。また、文在寅(ムン・ジェイン)政権時代に縮小された韓米合同演習が正常化されるという点でも注目を集めています。
演習は、北韓の標的探知や空中侵攻などのシナリオで行われる計画で、オーストラリア空軍も空中給油機などを派遣し演習に参加するということです。